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この1年間で【6938】双信電機の株価4.5倍に続き、【5218】オハラも4倍以上を記録しており、太陽光発電関連銘柄の一部には物色が向かっています。
福島第一原発事故直後は再生可能エネルギーへの期待から関連銘柄が軒並み上昇していましたが、固定買い取り価格の下落で逆風も吹きつつあります。
現在は太陽光発電から派生し、メガソーラーという大規模太陽光発電が注目されており、目が離せない状況となっています。
早速。太陽光発電関連銘柄の動向をチェックしていきましょう!
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目次
1.太陽光発電(ソーラー発電)に逆風?!
福島原発第一事故直後に大きな期待が集まった太陽光発電ですが、固定買い取り価格の引き下げなどから、現在は逆風が吹いています。
1-1.太陽光発電とは
太陽光を太陽電池を用いて電力に変換する発電方式のことで、「ソーラー発電」とも呼ばれています。
太陽光発電は、二酸化炭素を排出しない自然再生エネルギーとして注目を浴び、2011年に福島第一原発事故が起きた際は原発に代わるエネルギーとして注目を集めました。
日本では、再生可能エネルギーの普及のために2012年7月から再生可能エネルギーの固定買い取り制度が導入されたことで、太陽光発電への新規事業者が相次いだ経緯があります。
この制度は太陽光発電や風力発電などで余剰に発電した電力を、1キロワットあたり42円で電力事業者が全量買い取ることを義務付ける仕組みでした。
しかし、その後買い取り価格が段階的に引き下げられ、事業者も乱立していたことから、市場拡大のベースが大幅に鈍化しています。
※2016年度は10キロワット未満の発電で31円、10キロワット以上の発電で24円
2017年には、太陽光発電関連事業者の倒産件数が過去最多となったこともニュースで報じられました。
福島第一原発事故直後は東証全体が冷え切る中で、太陽光発電への期待から関連銘柄が連日暴騰したこともありましたが、2018年現在は逆風が吹いています。
1-2.メガソーラーで巻き返しを図る
大きな逆風が吹いている太陽光発電ですが、メガソーラーには大きな注目が集まっています。
発電規模が1,000キロワット(1メガワット)以上の大規模な太陽光発電システムのことです。
メガソーラーのメリットは、再生可能エネルギーとしての税制・金融面で優遇措置を受けられることや、価格が下がっているとはいえ売電事業で安定した収益が見込めることが挙げられます。
一方でデメリットは、広大な土地を要することやメンテナンスの際に手間や費用が掛かることです。
メガソーラー普及のためには広大な土地の確保が必要になることから、政府は工場用地や農地などにも設置出来るよう規制緩和を推進しています。
近年では、水面に太陽光装置を設置して発電する水上メガソーラーも注目されています。
★注目ポイント1 |
太陽光発電は福島第一原発事故直後に大きな注目を集めたものの、現在は固定買い取り価格が下がっており、メガソーラーに関心が向かっている。 |
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2.太陽光発電関連銘柄の株価推移
メガソーラーを手掛けている一部の太陽光発電関連銘柄は値上がりを見せています。
2-1.5メガワットを生み出すメガソーラー
制御装置やファクトリーオートメーションシステムなど扱う制御機器大手の【6652】IDECは、メガソーラー事業を手掛けています。
同社は兵庫県佐用町で約5メガワットの発電能力を有する「佐用・IDEC申山太陽光発電所」を運営しています。
同社の株価は、2017年4月末には1,226円でしたが、この1年間の好業績を背景に買われ、2018年1月には高値3,420円を付けています。
約3倍の上昇となりましたが、同社はセンサーやFA装置など、市場で話題の複数テーマに絡んでいることも上昇要因になっているようです。
2-2.2017年8月の売電開始を機に急騰!
半導体や電子部品などのエレクトロニクス製品を手掛ける【9957】バイテックホールディングスは、環境エネルギー事業も手掛けています。
同社はジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)との合同会社のもとで、青森県六戸町に出力約22メガワットの大規模太陽光発電所「六戸ソーラーパーク」を運営、2017年8月から売電を開始しました。
売電開始が好材料となり、直前の2017年7月末から2018年4月にかけて、約2倍に上昇しています。
太陽光発電から派生したメガソーラーに投資家の関心は向いており、2018年の密かに注目のテーマとして人気は続くとみられます。
★注目ポイント2 |
太陽光発電のなかでも、メガソーラーを手掛けている一部の関連銘柄は大きな値上がりをしている。 |
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3.太陽光発電関連銘柄チェックリスト
太陽光発関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【1407】ウエストホールディングス | メガソーラー |
【1925】大和ハウス工業 | メガソーラー |
【1928】積水ハウス | 太陽光発電システム |
【1942】関電工 | 太陽光発電システム |
【2768】双日(★低位株) | メガソーラー |
【5002】昭和シェル石油 | メガソーラー |
【6508】明電舎(★低位株) | 太陽光発電製品 |
【6652】IDEC | メガソーラー |
【6752】パナソニック | 太陽光発電システム |
【6753】シャープ | メガソーラー |
【6971】京セラ | 太陽光発電システム |
【8591】オリックス | メガソーラー |
【9906】藤井産業 | メガソーラー |
【9957】バイテックホールディングス | メガソーラー |
【9984】ソフトバンクグループ | メガソーラー |
★注目ポイント3 |
太陽光発電関連銘柄を抽出してみると、大手電機メーカーや住宅メーカーなど幅広い銘柄が太陽光事業に参入していることが分かる。2銘柄の低位株には特に注目したい。 |
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4.太陽光発電関連銘柄の上昇率ランキング!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かった太陽光発電関連の上位3銘柄を発表致します。
※2017年4月19日~2018年4月19日の1年で算出
4-1.第1位【6938】双信電機
上昇率 | 4.5倍(安値:278円 → 高値:1,267円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 36.61(やや売られている) |
4-2.第2位【5218】オハラ
上昇率 | 4.4倍(安値:980円 → 高値:4,330円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 35.08(やや売られている) |
★注目ポイント4 |
上昇率トップの3銘柄は2017年の9月頃から3か月ほどの短期間で急騰しており、現在はピークから半値ほどに落ち着き売られ気味だが、今後の動きには注目。 |
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5.まとめ
太陽光発電に関連する全ての銘柄が勢いを失っているわけではありません。
東日本大震災直後からアベノミクス相場に乗り注目を集めてきた太陽光発電関連銘柄は、現在メガソーラーを手掛ける一部に物色が向かっているようです。
【6652】IDECや【9957】バイテックホールディングスなどが主に買われていますが、再生可能エネルギーへの期待が世界的に高まっていることも後押しになると期待できます。
メガソーラーを始めとする太陽光発電に関するニュースや、再生可能エネルギーの固定買い取り価格動向などの材料にはアンテナを張っておきましょう!
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