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新型コロナウィルスではITによる社会変革(デジタルトランスフォーメーション)の流れが加速していますが、人工知能(AI)も新型コロナが追い風となっている領域の一つです。
新型コロナ相場では人工知能関連銘柄は強く買われており、一部の注目銘柄はワクチンやテレワークといった注目テーマ株に匹敵・凌駕するほどの上昇となっています。
日本政府は、人工知能やスーパーコンピューターを使って新型コロナ第二波の対策を進めることを発表しており、人工知能関連銘柄の買い材料になるかもしれません。
人工知能関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.人工知能(AI)の凄さとは
人間の知的能力をどこまでコンピューター上で再現できるかは壮大な計画で、その課題は常に変化し、時代ごとに最新コンピューターの限界まで挑戦が行われてきました。
▼具体的に人工知能の技術は以下のようなものが挙げられます。
・ 目的達成の為のプランニング
・ 言語の解釈、翻訳
・ ロボットなど機械の知的な行動
・ 複雑な現象の予想
・ 知的推論と知識データベースの構築
人工知能の利用は「識別」「予測」「実行」の3つが目的となります。
この先の人工知能の発達は、私たちの生活に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
単純作業をマニュアル化・システム化することの合理性により、人間に変わってロボット(人工知能)が働いてくれる時代が数年後には訪れるため、仕事を奪われるヒトがたくさん出てきます。
1-1.コロナウィルス対策でビッグデータの活用する動き
新型コロナ相場において、人工知能関連銘柄はワクチンやテレワークといったテーマ株に比べるとあまり話題にはならないものの、【4493】サイバーセキュリティクラウドや【4488】AI insideといった個別銘柄は非常に強い値動きとなっています。
日本では2020年5月末に緊急事態宣言が全面解除されましたが、このところの政府の動きを見てみると、新型コロナ第二波対策としてビッグデータや人工知能を積極活用する動きがあることが分かります。
2020年6月19日には、厚生労働省から新型コロナウィルス接触確認アプリ「COCOA」がリリースされました。
同アプリについては、インストールしづらく使い勝手が悪いなど不満の声も上がってはいるものの、感染者のビッグデータを活用することによって新型コロナ第二波に備える効果が期待されます。
また政府は人工知能やスーパーコンピューターを使って第二波対策をするため、京都大学の山中伸弥教授ら有識者を招いて「新型コロナウイルス対策の効果を検証する有識者会議」を開いており、9月までに対策案をまとめるとのことです。
日本を含む世界中が人工知能を使って新型コロナ対策を推し進めていることが、新型コロナ相場で人工知能関連銘柄への買い期待感になっていることは間違いないでしょう。
ただ新型コロナ相場で大きく上昇している人工知能関連銘柄は、業績の裏付けなどはほとんどなく、期待感先行で上がっている面が大きいことには注意しておく必要があります。
2.人工知能(AI)関連銘柄の値動きとその理由について
特に大きく上がっている人工知能関連銘柄を見ていきましょう。
テンバガー達成の人工知能関連銘柄!【3962】チェンジ
ビッグデータやクラウドを使った業務効率化支援を手掛ける【3962】チェンジは、東証一部を代表する人工知能関連銘柄です。
同社は、人工知能だけではなく、クラウドや遠隔研修といった新型コロナで注目のデジタルトランスフォーメーション関連事業を多数手掛けています。
同社の株価は、2020年1月初めには1,430円を付けており、コロナショック後の4月3日には1,170.5円まで下落(※株価は8月31日分割後の値)。
新型コロナ相場では上昇し続け、8月31日には1→2の株式分割が実施されました。
さらにデジタル化を進める菅政権の誕生でも買われ、9月28日には12,780円まで上昇。
2020年の最大上昇率は10.91倍(+991%)となり、テンバガーを達成しています。
低位株から急騰した人工知能株!【2158】FRONTEO
AIを活用した訴訟支援事業(リーガルテックAI)を手掛ける【2158】FRONTEOは、低位株から急騰した人工知能関連銘柄です。
同社の株価は、コロナショックの影響で2020年3月23日には156円のボロ株まで売られましたが、その後は急騰しており、6月2日には1,056円まで上昇しました。
コロナショックから最大+576%の上昇率となっており、新型コロナ相場で急騰した低位株の中でも屈指の上昇率です。
2020年新型コロナ相場で人工知能関連銘柄は強く、上記2銘柄以外では、人工知能を活用した不動産事業を手掛ける【3491】GA technologiesも+537%などとなっています。
人工知能関連銘柄は2020年4~8月の新型コロナ相場で上げたことに加えて、菅政権誕生後の2020年9~10月にも大きく上げている銘柄が多くなっており、デジタル庁でも注目されていることが分かります。
3.人工知能(AI)関連銘柄の注目3選!
人工知能関連より注目の3銘柄を、企業情報や材料と共にご紹介していきます。
3-1.【4488】AI inside
市場 | 東証マザーズ |
企業概要 | AIを使った光学式文字読み取り装置(OCR)サービス「DX Suite」を提供。 |
AI insideは、AIによる光学式文字読み取り装置(OCR)サービス「DX Suite」や、あらゆるAIの運用を実現するために作られたエッジコンピュータ「AI inside Cube」を手掛けている人工知能関連銘柄です。
新型コロナ相場で最も強く買われている人工知能関連銘柄となっています。
3-2.【4493】サイバーセキュリティクラウド
市場 | 東証マザーズ |
企業概要 | AIを使ったセキュリティサービスを提供。 |
サイバーセキュリティクラウドは、2020年3月26日にIPOしたばかりの人工知能関連銘柄です。
同社は、AI×サイバーセキュリティというマーケットで注目される2大テーマを手掛けていることもあり、IPO後の高値はIPO公募価格の最大10倍まで急騰しています。
IPO銘柄では新型コロナ相場で最も大きく買われた銘柄です。
3-3.【3655】ブレインパッド
市場 | 東証一部 |
企業概要 | ビッグデータ活用サービスやAIマーケティングを手掛ける。 |
ブレインパッドは、AIを使ったマーケティング事業を主に手掛ける人工知能関連銘柄です。
多くの人工知能関連銘柄は新興銘柄となっていますが、同社は厳しい昇格基準を乗り越えた東証一部上場銘柄です。
「人工知能関連銘柄に投資してみたいけど、新興銘柄に投資することには躊躇してしまう…」という方には、特におすすめの銘柄となっています。
3.まとめ
自動運転やフィンテック、IOTなど、今後注目の技術やテーマのあらゆるジャンルが人工知能に紐づいていることが、人工知能関連銘柄をより盛り上げる材料の根拠と言えます。
また新型コロナウィルスの影響もありビッグデータの活用など、活躍の幅を広げている点にも注目です。
活躍の幅が広いだけに、需要の高さは数あるテーマ株の中でもピカイチです。
2020年はさらに進化を遂げるであろう人工知能の可能性に注目してみましょう。