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Twitter・インスタグラム・LINEなど、様々なSNSが登場しています。その代表格がフェイスブックでしょう。
1日にフェイスブックを利用したユーザー数は約15億人であり、その普及度の高さがうかがえます。
他方、同社は2012年に上場して以降株価は上昇を続け、今では43兆円の時価総額を誇る巨大企業です。
それゆえに、同社の決算発表や関連ニュースによって米国市場に大きな影響を与えるほどの存在感となっており、影響は日本の株式市場にも及んでいます。
今回はフェイスブックの動向によって株価が変動する銘柄を「フェイスブック」関連銘柄として、株価動向やその背景について分かり易くご紹介したいと思います。
目次
1.「フェイスブック」関連銘柄に期待
「フェイスブック」関連銘柄とは、フェイスブックの動向に伴って株価が変動する日本企業を指します。
1-1.「フェイスブック」関連銘柄とは?
日本国内においても高い知名度を誇るフェイスブックのビジネスモデルはシンプルであり、収益源は広告収入です。
企業からすれば、多くのユーザー数を抱えるフェイスブックは高い広告効果が期待出来ます。
ユーザー数が増えることで更に広告出稿場所としての価値が高まっていくわけですから、フェイスブックの普及に伴い広告収入も雪だるま式に拡大していくでしょう。
一方で最近ではユーザー数自体の増加率は鈍化傾向となっています。
母数が大きくなっているので当然の結果とは言え、「成長鈍化」と受け止められることもしばしばあるようです。
また、広告出稿は景況感を移す鏡です。
経済環境が良ければ企業は積極姿勢を取りやすくなり、自ずと広告宣伝費も増加しますが、逆に悪化すれば抑制される傾向があります。
フェイスブックは、広告収入を収益源とする企業の「シンボル」です。
フェイスブックのユーザー数が伸び悩めば、株式市場ではSNS業界の伸び悩みと受け止められます。
フェイスブックの業績が悪化すれば、SNS業界の悪化と受け止められてしまうのです。
その結果、フェイスブックと同じビジネスモデルの企業の株価にも影響が及び、大きく変動することがあります。
ここでは、フェイスブックの動向によって株価が変動する企業を「フェイスブック」関連銘柄としてご紹介していきたいと思います。
1-2.なぜ「フェイスブック」関連銘柄は株価が変動するのか?
「フェイスブック」関連銘柄が株式市場で注目されている理由は、同社の動向によって様々な憶測が飛び交うためです。
株式市場は常に将来を予測して株価に織り込まれていきます。
フェイスブックの業績が上向いていれば、同様のビジネスモデルを展開している日本企業も「業績が拡大するのではないか」という推測が生まれます。
すると、実際に業績が拡大していなくてもその企業の株価は上昇するのです。逆も然りです。
フェイスブックにおいて情報流出の問題が発生すれば、「この会社も同様の問題を抱えているのではないか」と疑われてしまいます。
その結果、実際にそうした問題が無かったとしても株価は下落してしまうのです。
しかしながら、完全にフェイスブックの動向と株価が連動するわけではありません。
仮にフェイスブック関連情報によって株価が下落したとしても、実際にネガティブ材料が無い事が判明すれば、そこから株価は反転するでしょう。
これはリターンを獲得出来る絶好の「買いチャンス」です。
フェイスブックのみならず、「フェイスブック関連銘柄」の動向をしっかりと把握しておけば、冷静に「買いチャンス」を捕えることが出来るのです。
- 「フェイスブック」関連銘柄とは、フェイスブックの動向に伴い株価が変動する企業を指します。
- フェイスブックのみならず、関連銘柄の動向を把握することでリターンを獲得出来る可能性がある
2.「フェイスブック」関連銘柄の推移
過去に上昇した関連銘柄と、その上昇理由を見ていきましょう。
2-1.ビジネス界のSNSプラットフォームへの期待から株価上昇
【3991】ウォンテッドリーはフェイスブック関連銘柄として上昇した銘柄の1つと言えるでしょう。
同社は、Facebookを活用したビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営を行う企業です。
具体的には、会社訪問マッチングサービス、名刺管理アプリ、ビジネスチャット、メディアプラットフォーム等のサービスを展開しています。
同社の主な収益源は、登録企業による月額利用料であり、フェイスブックとは異なるビジネスモデルです。
しかしながら、フェイスブックを活用していることからビジネス上の関連性は高い企業と言えるでしょう。
特に同社が展開する「Wantedly Visit」は関連が強い事業です。
「Wantedly Visit」は、採用関連のマッチングサービスです。
フェイスブックを通して展開しており、募集要項に関して給与や福利厚生といった条件面ではなく会社のビジョンや価値観による訴求を推奨している稀有なサービスです。
同社の株価は、過去半年間で約40%上昇しています。
10月半ばに発表された同社の決算を見ると、営業利益が前年比2.8倍に増加しています。
また、新年度の会社予想では更なる成長を見込んでおり、営業利益は82%増加する見込みです。
仮にフェイスブック関連銘柄としてネガティブ材料によって株価が下落した場合、「買いチャンス」を捕えることが出来るかも知れません。
2-2.フェイスブックと同様のビジネスモデルを展開
2つ目にご紹介したいのが、【3754】エキサイトです。
同社の株価は過去半年間で20%程度上昇しています。
ポータルサイト「エキサイト」運営とインターネット接続サービスの2つの事業を主に展開しています。
同社の主な収益源は広告掲載とユーザー課金です。
企業からの広告収入によって稼ぐモデルはフェイスブックと同様です。
既にご紹介している通り、こうした企業は「フェイスブック関連企業」としてフェイスブック社の動向によって株価が変動される可能性があります。
過去株式関連の新聞記事でも同社とフェイスブックが同業として記載されたものを見掛けますね。
フェイスブック10月末に発表した2018年7~9月期決算は、広告事業が33%増加していたことが報道されました。
こうした状況が続く限り、フェイスブックの動向によって同社の株価が下落する可能性は低そうです。
- フェイスブックを活用したビジネスを展開する企業も注目されやすい
- フェイスブックと同様のビジネスモデルを展開する企業は注目されやすい
3.「フェイスブック」関連銘柄
銘柄 | 備考 |
【3991】ウォンテッドリー | Facebookを活用したビジネスSNS「Wantedly」の企画などを展開。会社訪問マッチングサービスなどを展開。 |
【3754】エキサイト | ポータルサイト「エキサイト」運営とインターネット接続サービスの2つのビジネスを展開。収益モデルは広告掲載とユーザー課金。 |
【3930】はてな | 「はてなブログ」などを展開。集英社やKADOKAWAとアライアンス事業を手掛けている。 |
【3775】ガイアックス | ユーザーのソーシャルメディア管理やカスタマーサポートの代行業務を展開。ソーシャルメディアを利用したマーケティング支援なども実施。 |
【3938】LINE | スマホ向けメッセンジャーアプリ「LINE」の運営が主力。アプリ上でのスタンプ事業、ゲーム事業、広告事業が主な収益源。 |
【4751】サイバーエージェント | 国内トップクラスのインターネット広告事業を展開。スマートフォン向けゲームも手がける。「Abema TV」などのメディア事業も。 |
【4689】ヤフー | 国内最大級のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」を運営。その他「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」などを手がける。 |
【4395】アクリート | SMS配信のパイオニアで国内首位。主に企業から個人向けのSMS配信を代行。 |
【3668】コロプラ | スマホ向けネイティブゲームアプリが主力。VRデバイスを対象としたアプリ開始。 |
【2432】ディー・エヌ・エー | モバイル向けのインターネットサービスを提供。ゲーム事業が柱。任天堂との協業タイトルを配信などで実績。 |
4.おすすめ「フェイスブック」関連銘柄
では、最後に注目すべきフェイスブック関連銘柄を紹介します。
4-1.【4293】セプテーニ・ホールディングス
市場 | JASDAQ |
業種 | サービス業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | サイバーエージェント、アドウェイズ、オールアバウト |
注目ポイント | インターネットやスマートフォン広告を中心とするマーケティング支援を行っています。 |
「フェイスブック」のファンページ開設における企画提案、ページ構築、運用支援の各種パッケージサービス提供を開始している。
4-2.【3622】ネットイヤーグループ
市場 | 東証マザーズ |
業種 | 情報・通信業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | エイジア、フリークHD、デジタルガレージ |
注目ポイント | インターネット技術を活用したマーケティング支援が主要業務です。 |
「フェイスブック」ページなどへ寄せられた投稿や反応を分析し、サイトの活性化につなげる仕組み作りまでをトータルでサポート。
- フェイスブック関連ビジネスを展開している企業にも注目が集まりやすい
- 関連ビジネスを手掛ける企業がフェイスブックの動向による影響を大きく受ける可能性がある
5.まとめ
多くのユーザーを抱えるフェイスブック。その動向によって様々な企業の株価に影響を及ぼしています。
とりわけフェイスブックと同様のビジネスモデルを展開している企業は大きな影響を受けます。
「シンボル」であるフェイスブック関連の情報が、彼らに対し様々な憶測を生んでしまうのです。
しかしながら、株式投資においてそれは「チャンス」でもあります。
「フェイスブック関連銘柄」の動向をしっかりと把握していれば、冷静な判断を下すことが出来ます。
結果として、株式市場に振り回されることなく大きなリターンを獲得することが出来るかも知れません。
こうした観点から、「フェイスブック関連銘柄」に注目してみては如何でしょうか。
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