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重松製作所は+98%!川本産業は+109%!アゼアスは+124%!
新型コロナウィルスは、今最も株式市場でも注目されるニュースになっています。
新型コロナウィルス関連銘柄は、主にマスクを手掛けている銘柄を中心に買われており、2020年最も買われている最強のテーマ株となっています。
マスク関連の大暴騰から資金が移り始め、今では別のテーマ株が注目されています。
新型コロナウィルスの動向に注意した上で、関連銘柄の動向に注目していきましょう!
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目次
1.コロナウィルス マスク関連銘柄とは?
中国で発生した新型コロナウィルスの影響でマスクを手掛ける銘柄に特需が期待されています。
1-1.新型コロナウィルスの状況
新型コロナウィルス「COVID-19」による感染者数は、全世界で182万人、死亡者は11万人を超えました(いずれも2020年4月13日時点)。アメリカ、イタリア、スペイン、フランス、イギリスでは死者数が1万人を超えています。
日本は欧米に比べると感染者・重症者・死亡者の数は抑えられているものの、3月後半から徐々に感染拡大が広がり始めています。
日本での感染拡大を受けて、2020年4月7日、政府は7都府県に1ヶ月の緊急事態宣言を発令しました。
厚生労働省とLINEの共同調査によるとテレワーク実施率は5.6%に留まっており、休日も商店街はごった返しているなど、欧米のようなロックダウンができない日本で接触8割減を達成するのは容易ではありません。
また緊急事態宣言による休業と補償についても、国や自治体は難しい対応を迫られることになりそうです。
しかし感染拡大が止まらず、緊急事態宣言から1ヶ月後の5月6日までに感染者が減らなければ、緊急事態宣言が延長され、最悪の場合には欧米のようなロックダウンに踏み切らざるを得なくなる事態も考えられます。
日本経済に甚大なダメージを与えることを避けるためにも、緊急事態宣言が終わる5月6日まで人との接触8割減を達成できるかどうか、日本にとっては正念場の1ヶ月となりそうです。
1-2. マスクを手掛けている新型コロナウィルス関連銘柄は大暴騰!
新型コロナウィルスのパンデミックは世界的に懸念されていますが、不謹慎ながらも、このような出来事で活気付いてしまうのが株式マーケットの側面です。
マーケットの反応はどのニュースよりも早く、2019年年末時点からに中国・武漢での集団感染が報じられていたこともあって、関連銘柄は年始から買われています。
2020年初めには、アメリカとイランの緊張を受けて防衛株に投機目的の資金が流れていました。
しかしイラン情勢が沈静化したことを受けて資金が流出し大暴落。
1月中旬には、防衛株に流れ込んでいた投機資金が、新型コロナウィルスのマスクなどを手掛けている銘柄に殺到し始めたと見られます。
まだ2020年が始まってから1ヶ月弱ですが、新型コロナウィルス マスク関連銘柄は、2020年1月時点で最強のテーマ株となっています。
また、新型コロナウィルス関連銘柄は、季節が季節だけに冬のシーズンストック株であるインフルエンザ関連銘柄であることも買い材料となっていると見られます。
ただ、インフルエンザ関連銘柄が毎年この時期にこれだけの暴騰となることは通常はありません。
新型コロナウィルスへの懸念が後退したら、新型コロナウィルス関連銘柄から大量の資金が流出する可能性が高いことを踏まえておくようにしましょう。
1-3.コロナウイルスで注目したいテーマ株
2020年は、新型コロナウィルス関連銘柄としてマーケットで注目されるテーマ株が目まぐるしく変化し続けています。
中国・武漢市で新型コロナウィルスの感染拡大が報告され始めた1月には、マスクや消毒液を手掛ける銘柄が大きく買われました。
特にマスク大手の【3604】川本産業は1ヶ月で8.88倍(+788%)とテンバガー寸前まで急騰しましたが、その後は大暴落しています。
今では日本でも感染が報告され、政府による外出自粛要請や一斉休校要請が出された2月には、テレワークやオンライン教育に関連する銘柄に資金がシフトしてきました。
特に遠隔操作ソフトを手掛ける【3681】ブイキューブは注目銘柄となっており持続的に買われています。
2月下旬から3月上旬に掛けては世界株安となり、新型コロナウィルス関連銘柄も含むほぼ全ての銘柄が大暴落となりました。
3月中旬からは暴落後の反発フェーズとなり、人工呼吸器を製造している医療機器メーカー、ワクチン・治療薬で期待される医薬品メーカー、緊急事態宣言下で特需が期待されるドラッグストアやスーパーなどが買われています。
またテレワークやオンライン教育関連も依然堅調です。
緊急事態宣言の目安となる5月6日までは、引き続きこれらのテーマ株が新型コロナウィルス関連銘柄として注目されるものと見られます。
★注目ポイント1 |
・テレワーク、オンライン教育関連は堅調な動き ・5月6日以降の相場展望は接触8割減を達成できるかが鍵 |
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2.コロナウィルス マスク関連銘柄が上昇する理由と上がった銘柄
新型コロナウィルス マスク関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.産業用防毒マスクを手掛ける!【7980】重松製作所
産業用防毒マスクを手掛ける【7980】重松製作所は、2020年に入ってから乱高下が続いている銘柄です。
同社は、防毒マスクを手掛けていることからイラン情勢緊迫化でも物色されましたが、イラン情勢が鎮火したことで暴落。
しかし、新型コロナウィルス マスク関連銘柄として再暴騰しています。
同社の株価は、2020年1月初めには806円を付けていました。日本で新型コロナウィルスの感染者が報告された1月16日から上昇し、1月21日にはストップ高となり、1月22日には1,599円まで上昇。
2020年初めからの上昇率は最大+98%となっています。
2-2.マスク関連銘柄の代表的銘柄!【3604】川本産業
ガーゼやマスク、包帯などの医家用衛生材料最大手である【3604】川本産業は、新型コロナウィルス マスク関連銘柄を代表する銘柄です。
同社は、マスク関連銘柄の代表株であり、インフルエンザはもちろん、2014年にはエボラ出血熱関連でも物色されました。
同社の株価は、2020年1月初めには450円を付けていました。
1月21日にはストップ高となり、翌1月22日にもストップ高の941円まで上昇。
年始から+109%の上昇となっています。
上記2銘柄以外にも、【3109】シキボウが+44%、【3161】アゼアスが+124%、【6291】エアーテックが+49%、【6946】日本アビオニクスが+39%、【7963】興研が+54%と、新型コロナウィルス関連銘柄は2020年1月時点で最強のテーマ株となっています。
※いずれも2020年1月1日から1月22日までの最大上昇率
2-3.インフルエンザ治療薬「アビガン」に期待!【4901】富士フイルムHD
カメラや医療機器などの多角経営で知られる【4901】富士フイルムホールディングスは、治療薬で期待されている新型コロナウィルス関連銘柄です。
同社傘下の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」は、新型コロナウィルスに有効であるとの報告が世界中から上がっていることから大きく買われています。
同社の株価は、2020年1月初めには5,171円を付けていました。「アビガン」の新型コロナウィルスへの効果が注目され、2月25日には5,890円まで上昇して上場来高値を更新。
その後の世界株安では4,152円まで下げましたが、「アビガン」への期待を背景に大反発し、4月6日には6,420円まで上げて上場来高値をさらに更新しました。
医療関係は大きく買われており、医薬品メーカーの【4519】中外製薬やオンライン医療で期待される【2413】エムスリー、人工呼吸器メーカーの【6849】日本光電などは、世界株安後に上場来高値を更新しています。
2-4.緊急事態宣言に強いスーパー!【3038】神戸物産
緊急事態宣言下においては営業が自粛されず、むしろ特需が期待されるスーパーやドラッグストアに注目が集まります。
格安スーパー「業務用スーパー」を展開する【3038】神戸物産は、緊急事態宣言下において大きく買われている新型コロナウィルス関連銘柄です。
同社の株価は、2020年1月初めには3,695円を付けていました。「業務用スーパー」の業績拡大が好感されて、2月14日には4,655円まで上場来高値を更新。
その後の世界株安では3,400円まで下げましたが、株安後には大きく反発していき、緊急事態宣言を受けて一段高に。
4月13日には5,040円まで上場来高値を更新しています。
同じく、緊急事態宣言下で営業が継続されるドラッグストア株も強く、【3141】ウエルシアホールディングスや【3349】コスモス薬品は上場来高値更新寸前の高値圏で推移しています。
★注目ポイント1 |
・新型コロナウィルス関連銘柄は2020年最強のテーマ株となっている |
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3.コロナウィルス マスク関連銘柄リスト
3-1.注目のコロナウィルス、マスク関連銘柄を紹介
銘柄 | 主なサービス |
【3104】富士紡 | インフルエンザ用マスク |
【3105】日清紡 | インフルエンザ用マスク |
【3107】ダイワボウ | 「アレルキャッチャーマスク」 |
【3109】シキボウ | ウイルス・細菌・花粉対策マスク |
【3161】アゼアス | 防護服の専門商社 |
【3604】川本産業 | ガーゼやマスク、包帯などの医家用衛生材料最大手 |
【6291】日本エアーテック | クリーンルーム |
【6946】日本アビオニクス | 発熱者スクリーニング用の赤外線サーモグラフィ |
【7963】興研 | 防塵・防毒マスク |
【7980】重松製作所 | 防毒マスク |
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4.オススメのコロナウィルス マスク関連銘柄3選!
注目のコロナウィルス マスク関連銘柄を抑えておきましょう。
【3604】川本産業
市場 | 東証二部 |
企業概要 | マスクやガーゼ、脱脂綿など医家用衛生材料最大手 |
新型コロナウィルス関連銘柄として最も注目されているのは、マスクを手掛けている銘柄です。
その中でも、川本産業は医家用マスク最大手であるため、最も本命の銘柄であると言えます。
新型コロナウィルス関連銘柄の動向を探る上で先導株になる可能性が高いため、株価動向は注視しておきましょう。
【7963】興研
市場 | 東証ジャスダック |
企業概要 | 防衛省向け防塵・防毒マスクを手掛ける。 |
興研は、防衛省向けに防塵・防毒マスクを手掛けている他、クリーンゾーン生成装置の製造・販売も手掛けています。
同じく、防衛省向けの防毒マスクを手掛けている【7980】重松製作所とともに抑えておきましょう。
【3161】アゼアス
市場 | 東証二部 |
企業概要 | 防護服の専門商社。たたみ・アパレル製品も手掛ける。 |
マスク以外の新型コロナウィルス関連銘柄としては、防護服やクリーンルームを手掛けている銘柄が買われています。
感染症向け防護服を手掛けるアゼアスは大きく買われており、今後にも注目です。
クリーンルームを手掛ける【6291】日本エアーテック、発熱者スクリーニング用の赤外線サーモグラフィを手掛ける【6946】日本アビオニクスも買われており、マスク以外の新型コロナウィルス関連銘柄も抑えておきましょう。
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5.まとめ
新型コロナウィルス関連銘柄は、現時点では最強テーマ株です。
収束の目処が立っておらず株価の乱高下も以前注意が必要ですが、テレワークやオンライン教育関連などに資金が移り始めています。
ただ緊急事態宣言による経済減速や財政悪化などが懸念されれば、第二波の暴落が来ることも十分に考えられます。
緊急事態宣言の目安とされる5月6日後にどのような相場展開になっていくのかは、日本人が接触8割減を達成できるかどうかに掛かっていると言えそうです。
新型コロナウィルス関連銘柄にこれから手を出すにしても、リスク管理に最大限気を付けた上で物色するようにしましょう。