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基礎知識

東証一部へ昇格を狙う企業を狙え!一部昇格すると株価が上がる仕組みと注目銘柄を解説

RPAホールディングスは+100%!クワザワは+51%!エニグモは+14%!

 

新興市場から東証一部へ昇格する銘柄は、TOPIX組み入れによる機関投資家の買いが入るため上がりやすい傾向がありますが、2019年もその傾向は引き続き続いています。

 

特に近年は、東証一部へ昇格する前の立会外分売が注目されているようです。

東証一部昇格銘柄や東証一部への昇格が期待される銘柄に注目していきましょう!

 

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東証一部昇格を狙う銘柄に注目する理由とは?

東証一部へ昇格する銘柄は上がりやすい傾向がありますが、その背景を抑えておきましょう。

東証一部昇格銘柄が買われやすい理由

東京証券取引所(東証)は、東証一部に加えて、中小株が上場する東証二部、新興市場のジャスダック・マザーズ、プロ市場で構成されています。

東証では、業績が好調な銘柄を東証一部に市場変更(昇格)し、逆に業績不振の東証一部銘柄を東証二部や新興市場に降格させることがあります。

 

東証二部、ジャスダック、マザーズの銘柄が東証一部に昇格することを発表すると、大きな材料として買われて株価が上昇する傾向があります。

東証一部に上場することによって、その銘柄が東証株価指数TOPIXに組み入れられるため、機関投資家からの買い圧力が高まることが大きく買われる理由です。

 

東証株価指数TOPIXは、東証一部に上場している全ての銘柄から算出されています。

 

TOPIXに関連する投資信託も多く、ある銘柄が東証一部に昇格することになると、世界中の機関投資家がポートフォリオに組み込むことによる買い圧力が入り、株価・出来高ともに上がりやすくなるのです。

 

また東証一部銘柄になることによって流動性が上がるため、企業としても市場から資金調達をしやすくなるというメリットもあります。

 

東証一部上場という肩書が付くことによって知名度が上がり、人材調達もしやすくなることも企業にとっては大きなメリットです。

 

東証一部への昇格条件は?

東証一部への昇格への道のりは以下の3パターンです。

「東証二部から東証一部に指定される」
「東証マザーズから東証一部へ市場変更する」
「東証ジャスダックから東証一部へ市場変更する」

 

東証一部への昇格条件は3パターンごとにやや異なりますが、大枠では主に以下の条件を満たしていることが必要となります。

・株主数:2,200人以上
・流通株式数:2万単位以上
・純資産額:10億円以上
・時価総額:40億円以上(ジャスダックは250億円以上)
・純利益額:最近2年間の利益額が5億円以上
・虚偽記載:最近5年間の有価証券報告書等に「虚偽記載」なし(ジャスダックは最近2年間)

更に詳しくは、日本取引所のこちらのページ(https://www.jpx.co.jp/equities/listing/criteria/transfers/index.html)を参照ください。

 

なお、東証一部への昇格は、条件を満たせば自動で昇格するわけではなく、昇格を目指す上場企業は、東証証券取引所に申請して上場審査を受ける必要があります。

 

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東証一部昇格狙い銘柄を見つけるポイント

東証一部への昇格を狙っている銘柄を見つけるポイントを抑えておきましょう。

立会外分売を発表した銘柄に注目!

近年、東証一部への昇格を目指す企業が積極的に行っているのが、「立会外分売」です。

立会外分売とは、取引時間外に大株主が一般投資家に株を割引価格で分売することです。

 

株式市場に浮動株を放出することによって、流動性の向上や株価上昇効果があると期待されています。

株主数や流通株式数、時価総額といった東証一部昇格条件を満たせるようになることから、東証一部への昇格のために立会外分売をする企業が増加しています。

 

逆に言えば、立会外分売を実施した銘柄は、東証一部への昇格を狙っている銘柄であると見ることができます。

立会外分売の実施を発表した銘柄は要チェックしておきましょう。

 

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昇格した際、どれくらい株価は上がるのか?

東証一部に昇格した銘柄の株価が、どれくらい上がるのかを見ていきましょう。

IPOから1年で東証一部にスピード昇格!【6572】RPAホールディングス

ロボットアウトソーシング事業を手掛けている【6572】RPAホールディングスは、人手不足で大きな効果を発揮するRPA関連銘柄として注目されており、新規上場から1年で東証一部にスピード昇格を果たしています。

同社は、2019年3月20日に、東証マザーズから東証一部へ昇格することを発表しました。

昇格発表前の株価は3,320円を付けていましたが、昇格発表を受けて大きく買われました。

5月17日には6,530円まで上昇し、東証一部への昇格発表から2ヶ月足らずで2倍近くの上昇となっています。

 

なお、同社は、東証一部への昇格を発表する1ヶ月前となる2019年2月14日から2月21日に掛けて立会外分売を実施していました。

 

北海道を拠点とする住宅・建設資産の総合商社!【8104】クワザワ

北海道を拠点とする住宅・建設資産の総合商社【8104】クワザワは、東証一部への昇格が材料視されて大きく上昇しています。

2019年3月13日の取引終了後に、東証は同社を東証二部から東証一部に指定すると発表しました。

 

この発表を受けて、3月13日終値には410円だった同社の株価は大きく上昇。


5月9日には620円を付けており、東証一部昇格から2ヶ月足らずで+51%の上昇となっています。

 

個人輸入代行サイト「バイマ」の運営会社!【3665】エニグモ

個人輸入代行通販サイト「バイマ」を運営する【3665】エニグモも、東証一部への昇格を受けて大きく買われています。

同社は、2019年4月11日引け後に、東証マザーズから東証一部への昇格を発表しました。

この発表を受けて、4月11日終値には2,849円を付けていた同社の株価は、2営業日後に3,265円まで上昇。

2日で+14.60%の上昇となり、その後も堅調な値動きを続けています。

 

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注目したい東証一部昇格銘柄3選

今後、東証一部への昇格が期待される注目銘柄を3銘柄見ていきましょう。

【4390】アイ・ピー・エス

市場 東証マザーズ
企業概要 フィリピンへの国際通信ネットワークの提供や介護スタッフ派遣などを手掛ける。

通信事業と人材派遣事業を手掛けるアイ・ピー・エスは、2019年5月10日の決算で立会外分売を行うことを発表しています。

また、2019年3月の純利益も5.88億円、時価総額も100億円以上あり、東証一部への昇格が期待されます。

 

【3992】ニーズウェル

市場 東証2部
企業概要 金融・情報サービス向けに強みを持つシステムインテグレーター。

システムインテグレーターのニーズウェルは、2019年5月14日に立会外分売の実施を発表しています。

直近2年間の純利益は5億円を超えており、時価総額も50億円以上となっていることから、東証一部銘柄に指定されてもおかしくありません。

 

【6698】ヴィスコ・テクノロジーズ

市場 東証2部
企業概要 産業用の筐体型画像処理検査装置を製造・販売。

ヴィスコ・テクノロジーズは、モノづくり現場で製品の外観上の欠陥を検出する画像処理検査装置に強みを持ちます。

同社は、2019年5月10日の決算発表で立会外分売の実施を発表しています。

直近2年間の純利益は5億円を超えており、時価総額も100億円弱となっていることから、東証一部に昇格する可能性があります。

 

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まとめ

2019年5月7日時点での東京証券取引所の構成銘柄数は、東証一部2,141銘柄、東証二部492銘柄、マザーズ286銘柄、ジャスダック715銘柄、プロ市場30銘柄の合計3,664銘柄となっています。

東証では、東証一部銘柄が多くなっていることを受けて、市場再編を行い、東証一部への上場基準を厳格化することを検討していると報じられています。

 

今後、東証一部への上場基準が厳格化されれば、東証一部昇格銘柄にはより大きなプレミア感が付くことから、より強い買い材料になるものと思われます。

東証再編や東証一部への上場基準に関するニュースにはアンテナを張っておき、東証一部昇格銘柄の動向は要チェックしておきましょう!

 

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