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わずか半年で株価4倍超えを果たした【6882】三社電機製作所がけん引するパワー半導体関連銘柄が大きな注目を集めています!
電気自動車や産業機器、再生エネルギーなどの幅広い用途での利用が期待されるパワー半導体市場の拡大は確実と見られ、多くの企業が開発に注力しています。
次世代の新素材としてイノベーションを起こす「省エネへの切り札」、期待のパワー半導体関連銘柄をチェックしていきましょう。
目次
1.新素材の開発に注目集まるパワー半導体!
自動車や産業機器、エネルギーなどあらゆる分野で省エネ化が叫ばれている中でカギを握るパワー半導体に迫ります。
1-1.需要高まるパワー半導体とは?
パワー半導体とは、直流を交流/交流を直流に変換したり、電圧や周波数を変えることによって、電源(電力)の制御・供給を行う半導体のことです。
一般的に知られている半導体が「脳」の役割を果たすものとすると、パワー半導体は「筋肉」としての役割を果たすと言われています。
半導体はCPUやメモリなどの集積回路として広く知られていますが、これらは小さな電力で演算・記憶・制御などの働きをする半導体です。
一方、パワー半導体の用途はエアコンや冷蔵庫に使われるインバーター、発電所の電力変換装置、ハイブリッド車のモーター制御など。
扱う電圧や電流が大きいことが特徴で、幅広い分野で使われています。
今後、世界的なEV(電気自動車)シフトや情報化社会の進展によるデータセンターの大規模化などにより、省エネ化のニーズが高まることは間違いありません。
パワー半導体の需要は爆発的に加速すると見られているのです。
1-2.次世代パワー半導体の技術革新に期待
パワー半導体は、集積回路として用いられる一般的な半導体と同じくシリコン(Si)を材料にして製造されてきました。
しかし今、シリコンよりも電気を通しやすく、電力損失が発生しにくい高電圧に対応する新素材を使った次世代パワー半導体が誕生しようとしています。
次世代パワー半導体の材料として特に注目されているのが、炭化ケイ素(SiC)と窒化ガリウム(GaN)です。
この2つの材料を使うことによって、エネルギー効率の大幅な向上と製品の小型化が実現可能になると期待されています。
ただ、シリコンに比べて量産化が難しく、製造コストが高いといった課題を抱えているため、技術革新が待ち望まれている段階です。
新素材の開発は日本の企業が最も得意とする分野。
開発に向けて日々奮闘している企業、関連銘柄のパワー半導体に関連する技術革新のニュースにはアンテナを張っておきましょう。
★注目ポイント1 |
さらなる省エネ化が期待される次世代パワー半導体の新材料として、炭化ケイ素・窒化ガリウムを使った技術革新に注目が集まっている。 |
2.開発に注力するパワー半導体関連銘柄の株価推移
国内外問わず多くの投資家から注目を集めるパワー半導体ですが、特に次世代パワー半導体の開発に携わる企業に物色資金が流入しています。
2-1.パワー半導体の新製品開発を発表
電気機械器具の製造を手掛ける【6882】三社電機製作所は、パワー半導体関連として注目されている銘柄の一つです。
同社は2017年7月、パワー半導体の新製品開発の発表をきっかけに注目を集め、500円台を推移していた株価は瞬く間に上昇。
それから約半年後の2018年2月現在は高値1,949円を付け、パワー半導体の開発発表前の水準から約4倍にまで成長しました。
長らく放置されていた低位株が、パワー半導体の製品開発を機にこれほどの資金流入が起きていることからも、注目度の高さが伺えます。
2-2.大手素材メーカーも新材料の開発に着手
次世代パワー半導体の材料として期待されている炭化ケイ素(SiC)を使った新素材開発に注力する大手化学メーカーの【4004】昭和電工。
株価900円台で推移していた1年半ほど前に比べると、上昇幅は6倍を超える大相場を形成していることがわかります。
同社は次世代パワー半導体の素材開発により一層力を入れることを発表しており、今後も関連銘柄の代表格として期待されます。
2-3.国内初となるパワー半導体の量産化に成功!
困難とされてきた、炭化ケイ素(SiC)を使った次世代パワー半導体の量産に日本企業として初めて成功している【6963】ローム。
同社の株価は2017年の大発会に6,830円で寄り付き、2017年の大納会には12,480円で引け、年間で約2倍の上昇となりました。
大手証券各社も、同社のEV市場参入など高い成長性を見込んでおり、車載半導体の先行企業として恩恵を受けると期待されています。
半導体メーカーや素材などパワー半導体関連銘柄を物色する際は、次世代技術に携わる企業に注目すると更なるパフォーマンスの向上に繋がるでしょう。
★注目ポイント2 |
パワー半導体関連銘柄の期待値の高さから、多くの資金が流入しやすい注目のセクターであるため関連ニュースは要チェック。 |
3.主要パワー半導体関連銘柄チェックリスト
パワー半導体関連銘柄より厳選の注目株をチェックしていきましょう。
銘柄 | 主なサービス |
【3089】テクノアルファ | パワー半導体向け製造装置や設計・製作 |
【4004】昭和電工 | パワー半導体用SiCエピウエハーの高品質グレードを追加増強 |
【5331】ノリタケカンパニー | パワー半導体向け金属セラミック基板を開発 |
【6387】サムコ | 半導体化合物(SiC・GaN)などの加工用装置 |
【6503】三菱電機 | 超小型SiCインバーターを開発 |
【6504】富士電機 | 8割低減できるSiCパワー半導体を開発 |
【6513】オリジン電気 | パワー半導体メーカー |
【6707】サンケン電気 | SiCおよびGaNのデバイスを手掛ける |
【6721】ウインテスト(★低位株) | パワー半導体向け製造装置 |
【6723】ルネサスエレクトロニクス | パワー半導体に強みを持つ米インターシルの子会社化を完了 |
【6728】アルバック | パワー半導体向けイオン注入装置2機種を開発 |
【6768】タムラ製作所 | 次世代パワーデバイス材料の酸化ガリウムエピウエハーを開発 |
【6882】三社電機製作所 | パワー半導体の製品開発 |
【6963】ローム | モーター駆動に最適なパワー半導体をラインアップに |
【6971】京セラ | 東芝マテリアルと窒化物セラミック部品の開発・製造を開始 |
★注目ポイント3 |
パワー半導体関連銘柄は、半導体メーカーや素材、製造装置開発などに分類され、とくに新素材開発に関わる銘柄上昇が目立っている。 |
4.パワー半導体関連銘柄の上昇率ランキングTOP3!
過去1年間の安値から高値までを算出し、最も上昇率の高かったパワー半導体関連の上位3銘柄を発表致します。
※2017年2月13日~2018年2月13日の1年で算出
4-1.第1位【6882】三社電機製作所
上昇率 | 4.0倍(安値:476円 → 高値:1,949円) |
市場 | 東証二部 |
RSI | 40.18(やや売られている) |
4-2.第2位【4004】昭和電工
上昇率 | 3.23倍(安値:1,693円 → 高値:5,480円) |
市場 | 東証一部 |
RSI | 33.71(やや売られている) |
4-3.第3位【6337】テセック
上昇率 | 3.22倍(安値:730円 → 高値:2,355円) |
市場 | ジャスダック |
RSI | 34.25(やや売られている) |
★注目ポイント4 |
まだ注目されたばかりのテーマであるため、今後も長期的な上昇が見込める重要セクターとして期待される。 |
5.まとめ
いま最も注目されるテーマ株の一つ、パワー半導体。
好材料を発表した三社電機製作所が、わずか半年で4倍にまで急騰したことからもパワー半導体市場の注目度の高さが伺えます。
今後、世界的なEVシフトや情報化社会の進展は間違いなく、多くの企業が「省エネへの切り札」としてパワー半導体に資源を投入していくでしょう。
次世代製品・素材開発に関連するニュースにはアンテナを張り、パワー半導体関連銘柄の動向はしっかりとチェックしておきましょう。