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今回は、日本でも徐々に浸透してきたeスポーツ関連銘柄について、過去から現在までの動向と注目ポイントについて見ていきます。
eスポーツは日本ではあまり認知されていませんでしたが、2018年2月に「日本eスポーツ連合(JeSU)」が発足したことにより、2018年には1年間で市場規模が13倍にもなる急成長を遂げています。
また2019年2月のゲームイベント「EVO Japan 2019」では、【9437】NTTドコモがeスポーツと5G、VRが融合した取り組みを提供し、注目を集めました。
さらに重要テーマとされる5Gの期待値が高く、eスポーツ関連銘柄も関連テーマとして注目が高まります!
そんなeスポーツ関連銘柄について、今後の展望や注目銘柄まで押さえておきましょう。
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目次
1.eスポーツの基本と過去の動向
eスポーツ関連ニュースについて抑えておきましょう。
1-1.2018年以前のeスポーツ市場規模
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、シューティングゲームや戦略ゲーム、格闘ゲームなどのコンピューターゲームによる競技のことです。
eスポーツ大会の賞金やスポンサー収入で生計を立てる人は「プロゲーマー」と呼ばれ、日本でも「ウメハラ」の愛称で知られる梅原大吾氏が世界的に有名なプロゲーマーとして知られています。
総務省が発表した「eスポーツ産業に関する調査研究報告書」によると、2017年の世界のeスポーツ市場規模は700億円となっています。
一方、ゲーム情報誌「ファミ通」などを手掛ける株式会社Gzブレインの調査によると、2018年の日本のeスポーツ市場規模は48.3億円となっています。
Gzブレインの市場予測では、国内eスポーツ市場は2022年までに99.4億円まで拡大すると予測されています。
日本のeスポーツ市場が1年で13倍もの急成長を遂げた背景には、2018年2月に「日本eスポーツ連合(JeSU)」が発足し、プロライセンスの発行が開始されたことで、eスポーツのスポンサー収益が拡大したことが要因です。
ただ、2018年に国内eスポーツ市場は前年比13倍という驚異的な成長を遂げたものの、世界のeスポーツ市場に比べるとまだまだ小さいのが現状です。
日本は任天堂とソニーという世界的ゲーム企業2社を擁するゲーム大国ですが、eスポーツ分野においては世界に対して大きな後れを取っているのが現状です。
1-2.5Gの本格運用で日本での注目度はあがるか
日本で次世代通信規格「5G」の本格運用が始まる2020年春が近付いてきましたが、eスポーツは、5Gの運用開始で最も注目されるコンテンツの一つです。
日本ではゲームをスポーツと認識することにまだ抵抗があるためか、海外に比べるとeスポーツが遅れている状況は否めません。
しかし近年は日本で開かれるeスポーツ大会の賞金も上がってきており、トヨタ自動車や日本コカ・コーラなどの大企業がスポンサーに付く大会も増えてきました。
またeスポーツの盛り上がりを受けて、地方自治体でもeスポーツに期待する向きもあるようです。東京都では2020年1月、初のeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」を開催し、大盛況に終わりました。
1-3.コロナ禍でも絶好調!エンタメ業界で一人勝ちか
eスポーツは、新型コロナウィルスにおいて最有力となるコンテンツです。
ライブやスポーツなどのエンタメイベントは軒並み開催中止となっていますが、自宅でできるゲームは絶好調!
eスポーツは、ネットワーク上で対戦することになるため、プロゲーマー同士が離れた場所にいても問題なく開催することができます。そして、観客もネット上から視聴できるため感染リスクは全くありません。
試合を開催できないサッカーやテニスなどでは、プロスポーツ選手がeスポーツで対戦する催しが行われており、テニスの錦織圭選手やサッカーの岡崎慎司選手などが参加するということで大きな話題を呼んでいます。
新型コロナウィルスによるエンタメ中止の状況の中、eスポーツの盛況ぶりは世界中から聞かれており、エンタメ業界で一人勝ちになっている状況です。
ただ、eスポーツの収益の大部分は広告収入であり、新型コロナウィルスにおいて企業の広告費が減少していることから、eスポーツも無傷では済まないとの懸念の声もあります。
とはいえ、新型コロナウィルスでeスポーツの影響力がさらに高まっていることは確かであり、eスポーツが成長産業であるというトレンドは変わらないどころか、さらに加速することになりそうです。
1-4.5Gの普及で進化が止まらないゲーム業界!
2019年以降、eスポーツのトレンドとして注目されているのが、次世代通信規格5G(ファイブジー)の普及によって起こるイノベーションです。
現行の4Gの100倍以上の高速・大容量・安定通信を実現する次世代通信規格5Gは、2019年4月からアメリカや韓国などで運用が本格化しています。
日本でもNTTドコモが2019年9月に開催されるラグビーワールドカップから試験運用を開始し、2020年から本格的な運用が開始される見通しとなっています。
ただ5Gというインフラの運用は始まったものの、5Gの通信環境を生かせるコンテンツがないことから、5Gは産業用途の使用に留まり一般には広まらないのではないかとも囁かれています。
しかし5Gによって多くの人が同時通信でき、通信遅延もなくなります。そのためeスポーツとの相性は抜群です!
eスポーツは、5Gの普及をけん引するコンテンツとして期待されているのです。
1-5.グーグルの発表でゲーム業界に激震走る。
また、5Gの普及によって、テレビゲームを遊ぶためにゲーム機が必要なくなってしまう未来も見えてきています。
2019年3月、Googleがクラウドゲーミングサービス「STADIA」を発表し、ゲーム業界に激震が走りました。
高速・大容量・安定通信を可能にする5G環境下では、インターネットクラウド上で処理を行ってゲームをすることも可能になるため、インターネット接続環境さえあればゲーム機が必要なくなってしまいます。
Googleが発表したクラウドゲーミングサービスは、今すぐにソニーや任天堂の牙城を崩すことにはならないと見られています。
しかし将来の5G環境下では、クラウドゲーミングが当たり前になっていくトレンドは間違いないものと思われます。
★注目ポイント1 |
日本のeスポーツ市場規模は世界に比べるとまだ小さいが、2018年には「日本eスポーツ連合」が発足しスポンサー収入が増加したことにより前年比13倍もの急成長となった。 |
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2.eスポーツ関連銘柄動向
注目のeスポーツ関連ニュースを抑えておきましょう。
2-1.eスポーツ関連銘柄の代表格!【3659】ネクソン
オンラインゲーム開発に強い【3659】ネクソンは、eスポーツ関連銘柄として期待される銘柄です。
同社は、eスポーツが盛んな韓国発祥の企業であり、韓国で最大規模のeスポーツ専用施設「ネクソンアリーナ」を運営していることでも知られています。
同社の株価は、2019年2月には1,767円を付けていました。2019年上半期は横ばいで推移していましたが、7月から下落が始まり、10月には1,225円まで下落…。
しかし、その後は好決算を発表するなど大反発しており、2020年2月には1,800円台まで戻しています。
年間トータルで見るとほぼ横ばいとなっているものの、直近4ヶ月では安値から+50%の反発となっており、このままの勢いで上昇していってもおかしくありません。
2-2.eスポーツに力を入れる大手ゲーム会社!【9697】カプコン
eスポーツの勢いを受けて、大手ゲーム会社各社もeスポーツには力を入れています。
特にeスポーツに力を入れているのが、人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズなどで知られる【9697】カプコンです。
同社は、2018年に国内eスポーツ事業への参入を本格決定しました。
「ストリートファイター5」では頻繁にeスポーツ大会を実施しており、2019年夏に配信したスマホゲーム「TEPPEN」では総額5,000万円のeスポーツ大会も開催しています。
同社の株価は、2019年2月には2,233円を付けていました。この1年は順調に上昇しており、2020年2月には3,400円まで上昇しています。
この1年の最大上昇率は+52%となっており、現在進行形で上場来高値を更新しています。
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3.eスポーツ関連銘柄リスト
注目のeスポーツ関連銘柄リストを見ていきましょう。
3-1.注目のeスポーツ銘柄紹介
銘柄 | 主なサービス |
【2121】ミクシィ | 「モンスターストライク」のeスポーツ大会 |
【2743】ピクセルカンパニーズ(低位株★) | 「e-sportsスタジアム」を開設 |
【3659】ネクソン | 韓国最大規模e-Sports専門施設「ネクソンアリーナ」 |
【3676】デジタルハーツホールディングス | 世界最大の格ゲーイベント「EVO Japan 2018」を運営 |
【3904】カヤック | モバイルe-sportsプラットフォーム「RANKERS」 |
【3932】アカツキ | eスポーツリーグ「LPE」 |
【3995】SUKIYAKI | eスポーツプロチームのサイト運営 |
【4308】Jストリーム | ソフマップのeスポーツスタジオ「eSports Studio AKIBA」に技術提供. |
【4751】サイバーエージェント | 子会社のCyberZがeスポーツ大会「RAGE」を開催 |
【6050】イーガーディアン | ゲームに特化した専門施設「大阪 GAMELABO」、eスポーツチーム「e-Guardians」 |
【7832】バンダイナムコホールディングス | 「鉄拳7」のeスポーツ大会「TOKYO TEKKEN MASTERS」 |
【9437】NTTドコモ | 「EVO Japan 2019」メインスポンサー、5G8KVRを使ったeスポーツ配信 |
【9468】カドカワ | 子会社のGzブレインがeスポーツ総合情報メディア「ファミ通AppVS」運営、eスポーツプラットフォームアプリ「ESPERNETWORK」 |
【9697】カプコン | 「ストリートファイター」のeスポーツリーグ「ストリートファイターリーグ」 |
【9861】吉野家ホールディングス | eスポーツ大会「第3回 PUBG GIRLS BATTLE」に協賛 |
★注目ポイント3 |
この1年でeスポーツへ新規参入する企業が増えていることを背景に、eスポーツ関連銘柄は急増している。 |
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4.おすすめのeスポーツ関連銘柄3選
おすすめのeスポーツ関連銘柄について見ていきましょう。
【9697】カプコン
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 「ストリートファイター」や「モンスターハンター」「バイオハザード」などを手掛ける大手ゲーム会社。 |
カプコンは、最もeスポーツとの親和性が高い大手ゲーム会社です。
世界中で人気がある格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズはeスポーツとしての歴史も長く、世界的プロゲーマーのウメハラこと梅原大吾氏も広く知られています。
大手ゲーム株としては任天堂やバンナムホールディングス、スクエニホールディングスなどにも注目ですが、eスポーツにおいてはカプコンに分があると言えます。
【2121】ミクシィ
市場 | 東証一部 |
企業概要 | スマホゲーム「モンスターストライク」を手掛ける。SNS事業は縮小。 |
ミクシィはスマホゲーム「モンスターストライク(モンスト)」を柱としているソーシャルゲーム株を代表する銘柄です。
2019年には賞金総額1億円の「モンストグランプリ2019 アジアチャンピオンシップ」を開催するなど、近年はeスポーツに力を入れています。
モンストもかつてほどの勢いはなくなっており、同社の株価も低迷を続けているため、eスポーツの勢いに乗って株価が復活することに期待です。
【3765】ガンホー
市場 | 東証一部 |
企業概要 | スマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」を手掛ける。 |
ガンホーはスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」を手掛けていることで知られるソーシャルゲーム銘柄です。
ただミクシィのモンストと同じく、パズドラもかつてほどの勢いはなくなっており、株価は2013年に付けた高値から10分の1程度の水準で推移しています。
同社はeスポーツに力を入れており、カプコンと共同開発したスマホゲーム「TEPPEN」では総額5,000万円の大会を開催しています。
5.まとめ
eスポーツは、まだマーケットにおいてはそこまで大きく注目されるテーマにはなっていませんが、大手企業によるeスポーツ事業への参入は相次いでおり、関連銘柄はこの1年で急増しています。
また2020年の春、次世代通信規格5Gの運用が本格的に始まることから、eスポーツと5Gや8KVRといった新技術の関わりが注目されます。
以上のことから「eスポーツ」に関するニュースや関連銘柄の動向は要チェックです。
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